■Friendship30(2)
出会いは30年前、1977年第3回インターフローラ・ワールドカップ
そこから2人のエキサイティングな旅が始まった
久保数政、グレゴール・レルシュ。フラワーデザイナーとして世界を舞台に活躍する二人の出会いは、30年前にさかのぼる。1977年第3回インターフローラ・ワールドカップ。フランスのニースで開催されたこの世界で最も権威のあるフラワーデザインの世界大会に、若き二人は共に出場していたのだ。
フラワーデザイン後進国の東洋の小さな島国から単身ハワイに渡り、花屋でアルバイトをしながらハワイ大学の植物組織培養セクションの公聴生として留学、その後、本格的にフラワーデザインを学ぶため、シカゴのフローラル・アートスクールでウイリアム・キスラー氏に師事し、アメリカンスタイルを身につけ、帰国後、日本国内のありとあらゆるタイトルを受賞し、日本代表を背負った久保数政31歳。
かたや、フラワーデザイン先進国であるドイツ出身。その独走的なスタイルと優れたテクニックで、ヨーロッパではすでに新進気鋭の若きカリスマとして高い評価を受け、優勝候補として鳴物入りで参戦していたグレゴール・レルシュ26歳。
残念ながら二人とも、この大会では望んだ成績は残せなかったものの、子供の頃から、自宅に温室があったことなど、花に囲まれて育った境遇がよく似ていた事と、共にエルビスプレスリーとロックンロールを愛する事を切っ掛けとし、お互いに心地良い存在として意気投合したのだという。
そして、30年たった今でも、その若かりし頃からの変わらぬ情熱と友情(friendship)で、さらに絆を深めながらも、それぞれに長く厳しいフラワーデザインの世界を旅して来たのだ。